ダンサーのためのトータルブランド「en4th」誕生
2008年4月、ダンサーの、ダンサーによる、ダンサーのためのトータルブランド「en4th」プロジェクトがスタートします。
ダンサーという職業は日本においては未だに確立されていない職業です。ダンサーの最高峰といわれる人でも、実際はアーティストのバックダンサーとしてパフォーマンスをバックアップするか、振り付けの演出家として入り込む等、ストリートダンサー本人が主役となる舞台は日本では未だに確立されていないのが現状です。
そういった未熟な土壌であるにもかかわらず、近年日本のストリートダンスシーンは熱くなっています。若者が自分を表現する方法として、またファッション表現の一つとしてダンスを選ぶようになっています。
ストリートダンサーの方々と話をすると、彼らの置かれている状況はかなり厳しいものがあります。まず、ダンスができる場所がない。自分のカラダの動きをチェックしながら、暗いガラスに映る自分の姿を見つめながら踊りたい彼らのニーズに合う場所は本当に少ないのです。さらにトイレの確保も重要です。「近くにコンビニがあるといい」と話すダンサーもいましたが、とあるコンビニでは店舗の前のゴミを捨てた犯人と間違えられ、「お前たちのようなホームレスのようなやつにトイレは貸さない」と吐き捨てられたことを悲しそうに告白してくれた人もいました。
このようにダンスを取り巻く状況には正もあれば負もあります。しかし、若者の文化を尊重し、育てていける環境というものをつくらなければ、日本におけるストリートダンス・カルチャーは成長しません。
われわれはこういった若者のカルチャーシーンを支えたい、と考えます。「en4th」プロジェクトが目指すのは、「ダンス文化の成長を支え、ダンサーがダンサーとして食べていける土壌を作り出す」ことです。しかし、それは決してビジネスをする側の一方的なものであってはなりません。「en4th」プロジェクトは「ダンサーの、ダンサーによる、ダンサーのため」のものを目指し、それを徹底的にサポートしていくことをミッションとします。
これからの「en4th」の展開にご期待ください。